「回り道に見えても、形を変えても、一度見た夢は形を変えて今の俺の力になる」 部屋の片づけをしていた英知(えいち)は、懐かしい企画書を見つける。それはまだ、英知がテレビ局のADとして働いていた頃のもの。既に国民的アイドルユニットのメンバーとして活動していた柊羽(しゅう)と、とある番組で出演者とスタッフとして出会った英知。互いの飾らない人柄と仕事の姿勢に惹かれた柊羽と英知は、友人として交流をはじめる。穏やかな関係を築いていく一方で、国民的アイドルユニットの無期限休止の話が動いていて……。これはQUELL(クヴェル)がQUELLになる前のお話。